Lua for AviUtl で EmuLua の gui 関数を使う
Lua for AviUtl で使える EmuLua 互換の関数を用意する話です。後年追加された AviUtl 本体の Lua 機能とは異なりますが、応用はできるかもしれません。
DeSmuMEはLuaの描く画像を含めたAVI出力ができません。Luaの内容を含めたAVIを作成しようと思うと、Lua for AviUtlで動くようにスクリプトを修正して、AviUtlから描画することになります(少なくとも個人の知見に基づく限りは)。しかしながら、構造の違いを考えながらスクリプトを書き換える作業はめんどくさいものです。
そこでわたしは、エミュレータから「どのような描画関数を呼び出してオーバーレイ画像を描いたか」を記録し、AviUtlでそれを解釈させることで、比較的簡単にAVIに描画内容を移植することを試みました。
続きを読むメモリ内容等を動画(の外側)に表示させる方法
先日発表されたロックマン2 TASの動画は、普段目にすることのないメモリの内容を画面右下に表示していました。本稿ではこの方法について説明します。
作業工程にLuaを用いるため、少なからずLuaの知識が要求されます。さほど難しくもありませんし、TAS制作にも役立ちますので、興味のある方はKaretta|Luaプログラミング入門等を見ながら習得してみるのもよいでしょう。
続きを読むバージョン管理システムでTASプロジェクト管理・共有しよう! 〜初心者向けSVN入門〜
「TASプロジェクトの管理にバージョン管理システム(SVN)を使ってみてはどう?」という、よいこのTASさん向けのおはなし。
ちなみに Subversion は2016年現在も現役ですが、後発の Git というバージョン管理ツールが流行しています。
- バージョン管理システムってなぁに?
- 導入に必要なもの - Google CodeとTortoiseSVN
- 操作の基礎 - アップロードとダウンロード
- 追加情報 -ちょっとしたあれこれ-
- さいごに -TASerとバージョン管理システムのおつきあいのはじまり-
バージョン管理システムってなぁに?
Wikipediaのページには「ソースコードやその他のデータを管理するために用いられるシステム」と書かれています。これではちょっと、なにができるのかよくわからないですよね。もう少しわかりやすいイメージを与えるのに、ここではバージョン管理システムをwikiのファイル版というたとえで表現したいと思います。
Wikipediaをはじめ、昨今の世の中にはwiki形式のサイトが多々あります。誰でもどこからでもページを読むことができて、書くこともできる。変更前の内容は自動的にバックアップされて、更新に問題があったときには、以前のバージョンに差し戻ししたり、ほかの人の更新内容を併合(マージ、くっつけること)したりできます。変更には変更内容を書いておくことができるので、あとからでも履歴を見ればいつなにを変更したのか一目瞭然です。wikiは幅広い操作で文書のバージョン管理を可能にしているシステムなのです。
バージョン管理システムを使うと、普段扱ういろいろなファイルにそれができるようになるのです!
導入のメリット
adelikatさんがフォーラムでメリットについて言及したことがあります。大意を訳して引用するとおおむね次のような感じです。