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はなまるデジタル創作紀行(DTM、TAS、いろいろな技術)

CanoScan (9900F/9950F他)「rmslantc.dllが見つからなかったため、このアプリケーションを開始できませんでした」 解決方法

イメージスキャナ CanoScan 9900F を使おうと思ったときのお話。

「rmslantc.dllが見つからなかったため、このアプリケーションを開始できませんでした。アプリケーションをインストールし直すと、この問題は解決できることがあります」「TWAIN接続エラー。装置が接続されていないことが考えられます」

上記のようなメッセージが表示されて、スキャナが一切利用できませんでした。

解決策:環境変数 PATH を 700 字未満程度の長さにする

結論:環境変数 PATH を 700 字未満程度の長さにする

泣く泣く調べても日本語のページに解決策を見つけられずに数時間、ふとあきらめの境地で英語のページに目をやると回避方法情報が投稿されていました。以下は適当な内容の訳です。

Canoscan 9950F ドライバの問題:回避方法


以下、不具合報告の手短なレポートです。システムの環境変数PATHに値を追加するようなアプリケーションが多数インストールされている場合、スキャナドライバが正常に動作しません。


PATH の長さ制限は 2,000 文字程度ですが、CanoScan ドライバは 700 文字を超えたあたりで不具合が起きます。


スキャン時には一時的にPATHの値を短くする必要がありそうです。


私には、どうもキヤノンがこの問題を深刻なものとして取り扱っているようには思えません。問題を報告して数年が経過したにもかかわらず、この問題は未だに修正されていません(ナレッジベースにも掲載されていない)。それに、どうも 9950F に限らずいろいろなモデルのスキャナで起こるようです。


もし(明らかにそれがあるにも関わらず)「rmslantc.dll」が見つからないというエラーメッセージが出て、ドライバを再インストールするよう勧められたなら、このバグのせいです。


アプリケーションによってはDLLが欠けているとは告げずに、単純にスキャナが利用可能でないと報告するかと思います。


役立つ回避方法としては、PATH をシステムのものとユーザ別のもので分けてしまうことです。必須ではない(システム関連ではない)値はユーザ別の PATH 変数に入れてしまいましょう。


ユーザ別の PATH は値の内容を損なうことなく、その場で直接編集によって一時的に名前を変更することができます(再ログインが必要 ※訳者注:私の場合、システムのPATHを短くして問題の解決を確認しましたが、特に再ログインの類は必要ありませんでした。ただし、スキャナを使うアプリケーションの再起動は必要かもしれません)。

わたしの場合もこれでうまくいきました。情報の提供者様に大感謝です。

日本語でこの資料があれば解決も早かったはずなので訳を書きました。同じ問題に当たった人は、ぜひ参考にしてください。環境変数の設定方法は多数の解説があるので、そのうちのひとつにリンクしたうえで説明は割愛します。

環境変数の設定方法 (Windows) - TechNotes


追記:簡単な認識のさせ方

ごく簡単に試した限りでは、一度 PATH を削って正常に認識させた後は、スキャナやコンピュータの再起動等をおこなわない限りは動作するように見えました。つまり、一時的に削って認識させたあとで、すぐさま PATH の値を元に戻しても問題なさそうです(保証はしません)。