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ごちゃログぴこっ

はなまるデジタル創作紀行(DTM、TAS、いろいろな技術)

Snes9xで使うライブラリのビルド方法 (zlib, libpng)

ゲーム ゲーム-TAS 技術 技術-プログラミング

Snes9x 向けの zlib と libpng のビルド手順です。手順は試行当時のもので、今後変更される可能性があります。

本体のビルドについては、Snes9x のソースコードをコンパイルするをご覧ください。

使用するツールとライブラリ

スタティックライブラリをビルドします。DLLであれば些細なバージョン違いでのエラーは発生しないと思うので、手間なく継続的に開発できるようにするには、DLLとリンクする方が良いかもしれません。

本記事では Snes9x 向けのライブラリをビルドするので、文字コード(MBCS/Unicode 両サポート)周りで通常のビルドとは異なる手順を必要とします。

コンパイル手順

前準備
  1. zlib と libpng のソースコードをダウンロードして展開する
  2. libpng/projects/vstudio/zlib.props を開いて、ZLibSrcDir を修正する(相対指定は zlib.vcxproj からの相対位置になる)
  3. zlib/contrib/masmx86/bld_ml32.bat を開いて、ml のオプションに /safeseh を追加する(/safeseh 追加の参考
  4. 修正したらソリューション vstudio.sln を開いて、デフォルト設定のビルドが成功することを確認する
Win32 ビルド

*** 最適化及びデバッグオプションの統一

[Debug Library] [Release Library] のオプションを、zlib, libpng についてそれぞれ変更する。

  • 最適化オプションを Snes9x と揃える([ランタイム オプション])
  • [C/C++]-[デバッグ情報の形式] を Snes9x と揃える
  • [全般]-[ターゲット名] を出力したいファイル名に設定する
  • [全般]-[文字セット] を [マルチバイト文字セットを使用する] あるいは [設定なし] にする
  • [C/C++]-[出力ファイル]-[プログラム データベース ファイルの名前] をなど出力したいファイル名に設定する(コンパイル後のリネーム厳禁)(例: $(OutDir)$(TargetName).pdb)。

*** zlib コンパイルの修正

  • 「error LNK2001: unresolved external symbol _gzclose」への対策を行う
    • zlib プロジェクトに gzclose.c, gzlib.c, gzread.c, gzwrite.c を追加する
    • [C/C++]-[プリプロセッサ]-[プリプロセッサの定義] から Z_SOLO を削除する
    • [C/C++]-[全般]-[警告をエラーとして扱う] を「いいえ」に設定する

以上を設定後、libpng プロジェクトをリビルドする。

x64 ビルド

Win32 ビルドの構成を複製するので、ビルド設定を完了後に実施してください。

  • メニュー [ビルド]-[構成マネージャー] を開いて、Win32 構成を元に x64 構成を新規作成する
  • 出力ファイル名を適宜変更する

以上を設定後、libpng プロジェクトをリビルドする。

Unicode ビルド

Cランタイム関数の呼び出しをUnicode版に差し替えることで、Unicode サポートを実現します。

  • [全般]-[文字セット] を [Unicode 文字セットを使用する]に設定する
  • snes9x/win32 ディレクトリの _tfwopen.cpp を zlib, libpng プロジェクトに追加する
  • snes9x/win32 ディレクトリの _tfwopen.h をインクルードパス上に配置する
  • [C/C++]-[詳細設定]-[必ず使用されるインクルード ファイル] に _tfwopen.h を追加する
  • [プリコンパイル済みヘッダー] を使用しない設定に変更する
その他

ライブラリのビルド以外における留意事項です。

  • libpng/scripts/pnglibconf.h.prebuilt を pnglibconf.h にリネームして snes9x の所定ディレクトリに配置する