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ごちゃログぴこっ

はなまるデジタル創作紀行(DTM、TAS、いろいろな技術)

TAS動画を作ろう2007 Part.0 〜記録・公開の手順〜

ゲーム ゲーム-TAS

2007年時点の情報です。現在の最新情報からは乖離している可能性があります。

TAS動画の作り方のガイドラインもどきみたいなものを書いていこうかと思います。もっとブラッシュアップして Wiki に書きたかったのですが、まとまったものを書くことはなかなか難しいですし、まずは気楽に書こうかと思います。

今回はエミュレータの入手、動画ファイルの記録、aviへの出力などを駆け足で紹介します。ノウハウじみたものは今後に回して、まずは基本的なツールの使い方を中心に説明します。

よりよいドキュメントの作成のために、内容を理解している人にも目を通していただければうれしいなと思っています。

エミュレータの入手

前提、あなたはROMとエミュレータの基本的な使い方を理解しているものとします。ROMのダンプ、ベリファイ、リネームや、エミュレータでゲームを動作させるまでの基本的なプロセス(読み込み、キー設定など)は理解済みとして扱います。それらに関する質問はドキュメントの範囲外であり、ただ削除されるのみです。

優れた動画の作成のために、TASの記録に適した機能を持つエミュレータを使うことは重要です。TASVideos / Emulator Homepagesから、TASの記録に特化されたエミュレータをダウンロードしましょう。執筆時点ではNESファミコン)、SNESスーパーファミコン)、Sega Genesisメガドライブ)、GB/GBAゲームボーイ系)、Nintendo 64ニンテンドー64)、Arcade / Neo Geo(アーケード / ネオジオ)、そしてDOS用のエミュレータがあります。複数のバージョンがある場合、基本的には最新版を使えばよいでしょう(正確な詳細はリンク先ページの文章をお読みください)。

エミュレータのTASに関わる機能はTASVideos / Using Emulator Toolsで説明されていますが、それらに関しては今後少しずつ説明します。

ムービーファイルの記録

TASで扱われるmovieとはキー入力を記録したデータのことで、一般のavi/wmvなどとは異なります(後者はどちらかといえばvideoと書かれることが多い)。つまり、TAS動画はキー入力の羅列で再現できる範囲での動画作成なのです。よって改造コードなどは使用できません。

エミュレータによって項目の名前や位置は異なりますが、「Record Movie」でムービー記録を開始、「Movie Stop」で記録を終了、「Play Movie」で作成した動画を再生します。また、記録の際、以下のような設定があります。

  • Record From Start … セーブデータを消去、リセットから開始。通常はこれを選択すべき。
  • Record From Reset … セーブデータ(SRAM)を消去せず、リセットから開始。特別な理由がない限り、セーブデータは含めるべきでない。
  • Record From Now … 現プレイ位置から記録開始(ステートを内包)。主に部分的なテストに使用。
  • Joypad … 使用するコントローラにチェックを入れます。コントローラと本体が一体の携帯ゲーム機などには、おそらくこの設定はないでしょう。

さらに留意すべき設定があります。以下はその一例です。

  • サウンドやグラフィックの品質は可能な限り高いものを使用するよう心がける(以下は一例)。
    • ゲーム内にステレオ・モノラルの切り替えがあれば、ステレオへの設定変更を忘れないようにする。
    • ゲームボーイソフトは可能な限り質の良いモードで動画を記録する(GBC>SGB>GB、GBAは無関係)。
  • BIOSの要否やバージョンはゲーム機によって異なる。詳細はTASVideosを参照。
  • その他、Left+Right / Up+Downの設定なども動画記録前に確認すべき。

まずは適当な動画の記録と再生を試してみましょう。うまくいったなら、動画作成のスタートラインに立てたと言えるでしょう。

動画の記録がうまくいかず、再生時に動きのタイミングがずれてしまうことがあります(desync、非同期、ずれ)。解決法はともかく、そういうことがあることもひとまず覚えておきましょう。

ビデオファイル(avi)の出力

avi出力機能を用いて、エミュレータのムービーを一般に試聴できる形式にすることができます。以下の手順を取ります。

  1. Pauseキーを押すなどして、エミュレータの動作を一時停止状態にする。
  2. Movie Playでエミュレータのムービーを再生開始状態にする。
  3. Start AVI RecordingでAVI動画を記録開始状態にする。
    • 何らかのコーデックを選択して出力を圧縮するべきです。でないと簡単に容量が尽きるでしょう。
  4. Pause状態を解除、動画を出力したいところまで再生したところでStop AVI Resording。

これで一般に試聴可能な動画が出力できました。一般に公開するのであれば、音声圧縮などのさらなる手順を加えることが強く推奨されますが、一般の動画編集を扱ったことがあれば、この情報だけで十分かと思われます。一般公開にあたって必要とされそうな最低限の編集作業に関しては、後々説明するつもりです。

プロジェクトの共有

完成品を一般公開したり、途中経過(WIP; Work In Progress)を一般に評価してもらったりする必要が生じることもあるでしょう。以下は一例です。使い勝手の良いサービスがあれば教えていただけるとうれしいです。

更新が難しいほど質が高く、かつTASVideos / Rulesに則った動画が作成できたなら、TASVideosに投稿すると、様々な鋭いフィードバックが得られるかもしれません。以下はそのための手順です。

  1. TASVideos Forumにてアカウントを作成、これがTASVideosのアカウントにもなる。
  2. TASVideos / Loginで、先ほど作ったアカウントを用いてログインする。
  3. TASVideos / Submit Movieで必要な要項を埋め、投稿。
    • Submission Textの書式はTASVideos Wiki独自の文法です。詳細はTASVideos / Text Formatting Rulesにあります。
    • Submission Textには英文が求められます。私のように英語を書くのが苦手な人にも、いくらかの解決方法が存在します。
      • Yahoo!翻訳などのオンライン翻訳サービスを用いる(Yahoo!翻訳のコツも併せて読むことを推奨)。
      • 校正を頼める人がいれば、ひとまず書き上げた時点で相談してみる(海外某氏、カービィボウルの時にはお世話になりました)。
      • 日本語で書いてしまう(TASVideos にはある程度、日本語と英語が読み書きできる方がいます。ただ、彼らも努力でそれを為し得ているはずです。出来ることなら自分で書くことも試みて、日本語と英語の両方を投稿し、校正をお願いするのも良いかと思います。何にしても、言語面の問題でせっかくの作品が公開できないのはもったいないことです)。
  4. 投稿した動画の状態を見守る。審査を経て、何らかの理由で却下されればrejectされ、受け入れられればacceptされる。acceptされれば数日の後にpublishされ、一般公開となる。

あとがき

初回から書きすぎたような気がします。avi出力やプロジェクトの共有に関しては、後の項に回すべきだったかもしれません(どうせ重複するもん……)。